山田隆太郎展のお知らせ 1月15日(水)~20日(月)
二年前の2月 楓が事故の為に半月程お休みしなければならなくなった時に、岐阜県多治見市を訪れました。
以前から作品を実際に手にしてみたいと心に掛かっていた作家さんのなかに、山田隆太郎さんのうつわもありました。
お店がぐちゃぐちゃな状態でくじけそうな時も大好きなうつわを見ている時だけは元気が戻っている。
・・・・ということで出会った山田さんの個展 ようやく実現することになりました。
DMの写真です。撮影:池田裕一
DM撮影用に先に届いた三点です。
口径145 高さ70ミリ
はマクベスにでてくる、
三人の魔女の言葉ですが、
僕はシェイクスピアは読んだことがなくて、黒澤明の蜘蛛巣城から知りました。
解釈の仕方によっては、
豊かな広がりを持つ、
意味深な言葉です。
僕の制作における姿勢は、
この言葉の意味を焼物、器に
限定しながら、理解しようとする作業のような気がしています。
粉引とゆう技法を軸に制作していて、
毎月薪窯とガス窯を交互に焚く
とゆうことをしていますと、
窯の特性に合わせた技術だったり、土の選択が、純化されていくのを感じます。
薪のものは荒々しく、ガスのものは清々しいものを、とゆう風に気持ちが動いていきました。
薪は汚く、ガスはきれいとゆう
ことではありません。
きれいがきたなさを際立たせたり、きたなさのなかに、きれいなものを見出したりしています。
二律背反、
きれいときたないの間をゆらゆら彷徨いながら、自分の求める焼物を探し続けています。
しかし結局のところ、
きれいであろうが、
きたなくあろうが、
器として、現代の生活の中で、
人の気持ちを打つものを、
作っていければとも思います。
山田隆太郎