うつわ楓店主たより

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松宮洋二さんの工房へ

連休を利用して三重県松坂市に行って来ました。松坂駅から和歌山街道を松宮さんの車に乗せて頂き50分程渓谷沿いの山道を走ります。もう少し走ると奈良県だそうです。昔は林業に携わる方がほとんどだったとか。松宮さんとの出会いは一昨年の松本クラフトフェアです。土の持つ性質を大切にしている人というのが第一印象でした。今年の3月初めての個展をお願いしました。個展のお話をした時に一瞬戸惑いの様子が電話口で感じられて、どうしよう? と思いました。実は、地元の組長(お葬式やら行事のまとめ役)を任せられていて、もし準備中にお葬式が入ったらと思ったのですって。でも、前向きに考えて、3月には暖かくなるし、お葬式はないだろう!! と 個展が決まりました。 ホッ
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ご自宅に伺う前にランチを。農園直送の食材や県内の食材を使ったレストランはバイキング形式です。松宮さんがあまりにも小食だったので、私も少し遠慮がち。ちょっとお上品に少しずつにしました。野菜やご飯がとっても美味しい。刀根さんと名古屋で別れたのが悔やまれます。このカレー食べさせてあげたかったな。地元のお茶畑のほうじ茶も深い味わいです。
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工房の中は奥様が薪ストーブでポカポカ暖かにして下さって、嬉しい。実は寒がりなので靴の中用カイロと背中にホカロンという武装をしていました。お話に夢中で写真を撮るのを忘れていました。作品がずらりと棚に並んでいます。うつわのサイズを取っておく為のトンボも竹の筒に整理されています。
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鉄を多く含んだ釉薬を掛けて、まるで金属の様に錆びた作品。作ったときが完成ではなく使って行く過程で時間の経過とともに変化して行く様も楽しめたらという松宮さんの気持ちが込められています。楓のドアも初めは真っ黒だったけれど、鉄分の入ったペンキを塗って、年月とともに錆びて色が変わる様に作られています。おんなじだ。
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工房の外は満開の梅の花です。
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薪の窯の予定地。薪はいっぱい積み上げられているのに、窯は作る時間がないそうです。早く作ってね。
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屋根の上には本当はこの風見マンボウが付くはず。マンボウが風でクルクルとまわっていたら可愛いな。
伊賀の土、地元の土、車で走っていて目に飛び込んで来た工事現場の土、色々な種類の土を使っています。数億年前の土がたまたま道路建設や建物の工事で削られて表面に出て来た粘土の層。それらが松宮さんの目に「美しいもの」として飛び込んでくるそうで
す。美しい粘土の層は独立して出来ているのではなく、母岩があり、長い長い時間を経て出来たものなのに、自分が使ってしまって良いのか と悩む事もあるそうです。 松宮さんの中での良い土、美しい土とは形を作る為に伸びが良かったり、ロクロが挽きやすかったりではないのだとか。ろくろの上に置いた土を無理矢理に成形することなく、自然に形をつくってくれるような土が自分の中では良い土と思います、と。だから作りたいうつわにあわせて土を探し続けているそうです。工房にも沢山の種類の土がビニールに包まれていました。
個展は3/18(水)から3/23(月)です。試作途中の作品も来月には見られるはずです。触らせてもらった白いすべすべの土からはどんな形が生まれるのだろう、どんな釉が掛けられるのだろう。楽しみにしています。
by utsuwakaede | 2009-02-13 16:52 | お店から一言
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南青山の作家ものの器のお店


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